トヨタ「デンソー属国化」計画

次世代車がITの塊になるのは必至。トヨタは電子部品が得意なデンソーに覇権を握られまいと急速に支配を強めている。

2020年11月号 BUSINESS [覇権争い]

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日本最大の自動車部品メーカーでトヨタ自動車グループのデンソーが「三重苦」に喘いでいる。品質問題と新型コロナウイルスの影響による販売減に加えて、成長戦略の欠如だ。最も深刻なのが成長戦略の欠如で、2015年6月から同社を率いる有馬浩二社長の戦略眼のなさと、それにつけこむトヨタの「策略」に起因している。デンソーの20年3月期決算は、最終利益が73.2%減の680億円。大幅減益の理由は、品質問題による2220億円もの引当金を計上したからだ。新型コロナの感染拡大で工場などの稼働が落ちたことによる影響は430億円で、品質問題はその約5倍もの影響を与えたことになる。品質問題を引き起こしたのは、1個2千円前後の燃料ポンプだ。トヨタやスバル、ホンダなどに納入した500万個近くが対象。燃料ポンプは、いわゆる「枯れた技術」で作ることができ、新たな技術を導入しなくても済むものだ。このため ………

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