菅義偉vs林検事総長「サクラ」「菅原」「河井」究明

裁判所も検察審査会もハードル。新総理から「法律顧問」と呼ばれた黒川氏なしで越えられるか。

2020年10月号 DEEP

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第2次以降の安倍政権を官房長官として7年8カ月も支えた菅義偉氏。9月16日に安倍晋三氏の後任首相に指名される運びだが、菅氏の前には「桜を見る会」前夜祭の捜査、菅原一秀前経済産業相に対する起訴猶予処分の検察審査会による審査、前法相の河井克行被告夫妻の事件という三つのハードルが待ち構えている。頼みの綱だった黒川弘務元東京高検検事長がいなくなり、果たして全てのハードルを越えられるだろうか。

「桜を見る会」嫌疑十分

まず安倍氏の負の遺産とも言うべき「桜を見る会」前夜祭。900人を超える弁護士らが今年5月以降、安倍氏と後援会関係者2人の計3人を東京地検特捜部に相次いで告発した。告発状によると、2018年4月20日、ホテルニューオータニ東京で開かれた前夜祭には、安倍氏の後援会員ら約800人が参加した。参加費は1人5千円だが、同ホテルの宴会は飲食代が少なくとも1人1万1千円で、差額の6千円相当は公選 ………

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