安倍「一強」の光と影 by 石橋文登

安倍は気づいていた。「野党が割れている限り無敵だが、一致結束したら逆立ちしても勝てない」。

2020年10月号 POLITICS [「日露」「日朝」に断腸の思い]

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8月28日、首相の安倍晋三は持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に退陣を表明し、7年8カ月に及ぶ安倍「一強」の治世は唐突に幕を下ろした。安倍はいかにして憲政史上最長となる強力な政権を築き上げたのか。その光と影を追った。「Shinzo I'm sad. So sad(晋三、俺は寂しい。とても寂しい)」8月31日午前10時過ぎ、首相官邸の一室に米大統領、ドナルド・トランプの悲痛な声がスピーカーから響いた。安倍はまず、ハリケーン「ローラ」の被害にお見舞いを伝え、8月15日に急逝したトランプの弟、ロバート・トランプに哀悼の意を表した上でこう切り出した。「ドナルド、残念ながら私は首相の職を辞することになった」安倍はこの後、持病の悪化により、これ以上職務を続けることが困難になったことを縷々説明すると、トランプは電話口で「Oh no」「So sad」と繰り返した。安倍が「私とドナルドとの深い信頼関係の ………

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