秋元司事件の賄賂工作に「メタップス」介在

中国からのマネロンまがいの資金移動に、東証マザーズ上場のメタップスが一枚噛んでいた。

2020年10月号 DEEP

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秋元司衆議院議員を巡るIR(統合型リゾート)汚職事件の公判で1つ興味深い事実が明らかになった。中国から日本国内へと至るマネロンまがいの資金移動に東証マザーズ上場のメタップスが介在していたのだ。これは贈賄側である紺野昌彦、仲里勝憲両被告に対する初公判でのやりとりから明らかになったもの。それによると、焦点のカネの流れがあったのは2017年9月。日本でのIR参入を狙う中国・深圳のオンラインカジノ企業、500ドットコムは内閣府副大臣(IR担当)を務めていた秋元議員ら複数の国会議員に計1500万円を提供しようと画策。その年3月から500社顧問を務めていた紺野被告が運び屋を担った。同月27日、紺野被告は香港の銀行で引き出した贈賄資金を日本円1500万円に両替。知人2人と手分けして日本に持ち込んだ。翌28日、同じく500社顧問だった旧友の仲里被告(17年2月まで浦添市議)と東京・永田町の ………

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