急成長を遂げたプレサンス創業社長がお縄。救いの手が差し出されたが、まだ闇がある。
2020年10月号 BUSINESS
創業社長が昨年12月、大阪地検特捜部に業務上横領容疑で逮捕された不動産会社のプレサンスコーポレーション。東証1部上場企業トップの逮捕は世間に衝撃を与え、金融機関の融資姿勢は厳しくなった。経営が傾くのは時間の問題だった同社に手を差し伸べたのが住宅大手のオープンハウス。約220億円でプレサンスの31・6%の株式を取得し持ち分法適用会社にしたが、救済は一筋縄でいかない。
東京ではなじみが薄いプレサンスだが、関西や東海地域ではよく知られている。「ヤドカリシリーズ」と呼ばれるCMを10年以上にわたって放映したことが大きい。そのプレサンスの社長だった山岸忍の逮捕劇の顛末はこうだった。学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)は大阪市内の閑静な文教地区で高校を運営しているが、生徒数の減少に悩んでいた。そこに目を付けたのが山岸。学校法人が持つ高校の土地にマンションを建設 ………
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