「カリスマ起業家」消えたワケ

ジャック・マーとテリー・ゴウの「勇退」はまやかし。背景は共産党による粛清人事の恐怖。

2020年10月号 BUSINESS

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米中貿易摩擦から2年半余り。11月3日の米大統領選に向け、対立が一段と過熱するなかで、経済界から2人の超大物が表舞台から去ったことは、もはや過去のことにされている。米国に近づいた2人のうち1人は中国当局に消され、もう1人は消されまいと恐れをなし、身を潜めている。

「馬氏は共産党員である」

1人はジャック・マーこと、中国アリババ集団の創業者の馬雲(56)。もう1人は盟友である台湾ホンハイのテリー・ゴウこと郭台銘(69)だ。これにソフトバンクの孫正義(63)を加えた「アジア3兄弟」は気心の知れた間柄で、ビジネスでも協力し合ってきたが、今、表舞台に出られるのは、孫だけだ。馬は昨年9月10日、経営トップから退いた。本社のある浙江省杭州市のオリンピックスタジアムで「この日の(退任の)ために10年間準備をしてきた」と、集まった6万人の社員・関係者を前にして語り、計画的な世代交代だったことを印象付 ………

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