「菅禅譲」を選ばされた安倍。自民党総裁選の圧勝は党内も世論もまんまと二人の連携プレーにはまった証拠。
2020年10月号 BUSINESS [暫定政権は仮の姿]
安倍晋三前首相から菅義偉新首相への「政権禅譲」は、遅くとも7月以来2カ月越しで着々と準備されてきた。思い込みによる臆測ではない。表に現れた2人の言動を照合した客観的事実だけでも、それは跡付けることができる。それどころか2人は、意識的に「菅後継」の地ならしを図ってきたと言っていい。自民党総裁選の菅氏圧勝は、党内も世論もまんまと2人の連携プレーにはまった結果に他ならない。
新型コロナ感染症対策で休みなく執務を続けていた安倍前首相が、約4カ月ぶりに終日自宅で休んだのは6月21日の日曜日。それから11日後の7月2日、安倍前首相は公務途中、首相官邸から公邸に移って右派月刊誌「Hanada」の単独インタビューを受けた。本誌9月号の記事「ポスト安倍は『菅』本命」が指摘したように、早くもそこで「禅譲」はほのめかされていた。タイトルこそ「安倍総理闘争宣言」と勇ましいが、中 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。