特捜部が作った「買収先リスト」を入手。300万円をもらった亀井静香の秘書らが起訴されず、放置されているのはなぜか。
2020年9月号 DEEP [特捜部恐るべし]
昨年の参院選を巡り、ともに公職選挙法違反(買収など)の罪に問われた前法相の衆院議員河井克行被告(57)と、初当選した妻の案里被告(46)の起訴状には、夫妻の買収先として100人の氏名と現金授受の時期、場所、金額などを記載した別表が添付されていた。本誌は起訴状と別表を入手し、独自の取材結果も加えて、約2900万円に上る大規模買収事件の全容を明らかにする。さらに現金を受け取った100人が起訴されず、放置されているのはなぜか。その謎にも迫る。
東京地検特捜部の関口新太郎検事が7月8日、東京地裁に提出した夫妻の起訴状は次のような内容となっている(要旨、敬称・呼称略、元号は西暦に改めた)。〈被告人河井案里は、2019年7月21日施行の第25回参院選に際し、広島選挙区の立候補者として届け出たもの、被告人河井克行は案里の配偶者で、同届け出後は、案里の選挙運動を総括主宰した者 ………
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