元首相の森喜朗までもが「石井は全然ダメだ」と公言。参院自民党内に深刻な亀裂を生んでいる。
2020年9月号 POLITICS
7月30日朝、都内に参院自民党細田派の幹部がひそかに顔をそろえた。参院幹事長の世耕弘成、参院国対委員長の末松信介、参院出身で官房副長官を務める岡田直樹らの面々である。最大の議題は参院竹下派の参院幹事長代理、石井準一への対応だった。「参院細田派は舐められている」「大人のフリをして放置するのはよい結果を招かない」。1時間半を超す会合でひとつの結論に行き着いた。石井の重用は認めない――。首相、安倍晋三を擁す最大派閥の幹部がそろいもそろって他派閥の政治家を糾弾する。傍目には異様な光景だが、彼らの不満は限界に達している。先の通常国会で末松ら表のラインとは別に、国会運営を仕切ったのが石井だった。青山学院大の「ご学友」である立憲民主党の蓮舫と手を握り、別シナリオを描き続けた。今年度第2次補正予算の成立が一日ずれ込んだのはその象徴例である。石井のあからさまな ………
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