横並びが常の損保業界で櫻田社長の報酬だけが突出。「もっと上げろ」と叫んでいるそうだ。
2020年9月号 BUSINESS
相次ぐ豪雨災害に加え、新型コロナウイルス第二波の脅威に身構えている損害保険業界にあって、1人の男の高笑いが聞こえてくるようだ。その男とは、損保ジャパンを中核会社に持つSOMPOホールディングス(HD)の櫻田謙悟社長のこと。2019年度の役員報酬が3億2600万円だったことが、6月末に公表された有価証券報告書から発覚したのだ。ナンバー2の損保ジャパンの西澤敬二社長(1億5100万円)の2倍以上。業界他社と比べても、首位の東京海上HDの小宮暁社長が1億3300万円、2位のMS&ADHDの原典之社長が1億3100万円と、「格上」相手に圧勝だ。「プロ経営者」ならいざ知らず、横並びが常の金融界のサラリーマン社長としては常識外れというほかない。しかも前年度の報酬(2億4800万円)から1億円近く上がった。この間業績が急拡大した事実はなく、むしろ相次ぐ自然災害にあえいでいる。同社は、役員報酬を報酬委 ………
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