「政府叩き」で当初人気を博しただけ。関西版GoToキャンペーン、実は大コケ。
2020年9月号 POLITICS
その手法は、まさに誰かに似ている——。大阪府民に寄り添うようにして、中央にケンカを売り、存在感を引き立たせる。コロナ渦で頭角を現した吉村洋文・大阪府知事のことだ。相次ぐ閣僚のスキャンダルや後手に回るコロナ対策で失政を重ねる政府を尻目に、5月、新型コロナウイルスの特別措置法に基づく大阪府民の休業と外出自粛要請の段階的な解除のため、独自の「大阪モデル」を公表。政府と対決するかのような姿勢は、東京嫌いの大阪府民の歓心を得るだけでなく、女性から「イケメン知事」ともてはやされ、全国的に認知されるきっかけとなった。ただ、その吉村人気がこれからも続くかはわからない。最近は、コロナ対策における存在感も以前ほどではなくなり、コロナ第2波の到来には、なすすべがないようにも見える。「図に乗ってパフォーマンスが過ぎる」といった批判も府民から出ており、少し前まで「圧 ………
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