「罪深き天下り」IIJに居座る勝栄二郎

財務省から天下った大物次官の行状が芳しくない。8年の歳月が唯我独尊の「暴君」に変えた。

2020年9月号 BUSINESS

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「十年に一人の大物次官」と称された勝栄二郎元財務事務次官(70)が、国内ネット企業の草分け、インターネットイニシアティブ(IIJ)の社長に就いて、8年目を迎えた。当時、IIJの売上高は1千億円程度。官界の頂点に立った大物次官の天下り先としてはモノが小さく、「本来の天下り先が決まるまでの腰掛け」と揶揄する向きもあった。4歳から16歳までドイツで過ごしたという勝氏は寡黙で「日本語より外国語が流暢」と評される。いささか風変わりな財務官僚を畑違いのIT業界にスカウトしたのは、IIJ創業者の鈴木幸一氏(73)だった。鈴木氏には後を継ぐ親族がなく、創業21年(当時)の社内には後を託せる社員がいなかった。鈴木氏は2013年6月、勝氏を社長兼COOに指名し、自らは会長兼CEOになった。鈴木氏は「勝さんの加入で、IIJの組織に心棒が通り、企業としての厚みや経営のスピード感が増したことは間違 ………

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