テレ朝脱退「民放労連」は死ぬのか

大手メディアはキー局の情報操作に乗せられた。「報道ステーション」の派遣切り問題には1行も触れていない。

2020年9月号 DEEP [荒ぶる「TBS労組」]

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民間放送会社の正規社員などによる労働組合の集まり「日本民間放送労働組合連合会」(民放労連)から、最大勢力を誇るテレビ朝日労組が脱退した。東京に本社を置くキー局の脱退は発足以来、例がない重大事だ。TBS労組出身の新委員長は「無駄な闘争をしない労使協調」路線を打ち出したが、県単位を放送エリアとするローカル局は厳しい経営事情を抱え、反発する声が上がっている。経営統合が現実の課題として迫り、生き残りが絡んだ路線対立が激しさをます気配だ。

ほくそ笑むテレビ朝日の早河会長

7月25日、民放労連の定期大会がリモート方式で開かれた。テレ朝労組の脱退は、執行部が冒頭、了承したと報告して決着した。しかし、脱退の理由を巡る執行部の説明については、TBS労組の反論で虚偽が明確になった。また、大会直前に辞任した前委員長は姿を見せず、退く事情についても全く説明がない異常な展開だった。脱退について、筆者は ………

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