またぞろ「社長追放劇」 JPホールディングスの黒幕

43%の株をコントロールしているはずの謎めいた実力者・四方田毅氏と創業者・山口洋氏が仲間割れ。

2020年9月号 BUSINESS

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保育所運営大手のJPホールディングス(JPHD)でまたまた社長追放劇が起きた。6月末の株主総会直後に生え抜きの古川浩一郎氏が事実上辞任に追い込まれたのだ。どうやら背景にあるのは株買い占めによって2年前に経営の主導権を奪取した坂井徹・新社長ら外部勢力の焦りらしい。金主間で交わしたいわば投資協定の期限が来年1月17日頃に迫っているのだ。

バックに「レオパレス21」

6月25日に開かれた定時株主総会は一見、平穏裏に終了したかに見えた。が、役員選任議案の賛否は蓋を開けると、意外な結果だった。古川氏に対する反対票がじつに約49.5%にも上ったからだ。筆頭株主の「マザーケアジャパン」(持ち株比率約27%)などダミー会社群を操る外部勢力が反対したことは明らか。関係者によると、総会前には古川氏が会長に回り坂井氏が社長に昇格する人事が内定していたというが、突然、大量に出現した反対票を前に古川氏は意気 ………

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