FB「嫌われザック」茨の道

議会、人権団体、広告主を敵に回してもどこ吹く風。が、社内の亀裂で強気は貫けるか。

2020年9月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「買収により潜在的な競争の芽を摘み取るのは反トラスト法(独占禁止法)の趣旨に反する行為。『インスタグラム』の買収は違法で、今からでも分割すべきだ」。米民主党のベテラン下院議員ジェロルド・ナドラーは、米フェイスブック最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグに言い放った。

四面楚歌でも堪えない

ナドラーが委員長を務める下院司法委員会は7月29日、ザッカーバーグを含む米IT(情報技術)大手「GAFA」のCEOを一斉に呼び、公聴会を開いた。この日の見どころのひとつが、日本でも「インスタ映え」でよく知られるようになったフェイスブック傘下の画像共有アプリだった。ザッカーバーグは8年前、社員が10人あまりにすぎず売上高もほぼゼロだったインスタ運営会社を10億ドル(当時のレートで約800億円)の大枚をはたいて買った経緯がある。かねて「ライバル潰し」と問題視されてきたが、「当局は承認した」 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。