「みんなで大家さん」の黒幕・澤邊が 「コロナ死」

10本目のファンドを募集中。出資金は351億円にのぼる。テナント先の素性など不明な点が多い。

2020年8月号 DEEP

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2019年2月号など本誌がたびたび財務面などの不透明さを指摘してきた不動産投資商品「みんなで大家さん」のキーマンが4月25日、急死した。死去したのは関連法人の「都市綜研インベストファンド」と「みんなで大家さん販売」の代表取締役を務めてきた澤邊博文氏(享年77)。新型コロナ感染症だったとの情報もある。ここ数年、澤邊氏は創業者の柳瀬健一氏を支える存在と目されてきた。後者では死亡から2カ月余りも登記がなされなかった。関係者の混乱ぶりを物語る。澤邊氏が仕手銘柄周辺でひそかに注目されだしたのは11年前。新株乱発で経営が混迷していた日本エル・シー・エー(日本LCA)の執行役員に突如就任したのである。その前の07年から同社には柳瀬氏が関わっており、当時は会長の座にあった。ちょうど、不動産特定共同事業法に基づくみんなで大家さんの運用を始めた時期と重なる。柳瀬氏は大金を投 ………

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