森本宏「検事総長への階段」

「政・官・財の不正を暴く事件を一つずつやりたい」。日本版司法取引と取引的手法を駆使した特捜部長の赫々たる戦果。

2020年8月号 DEEP [ミスター「日本版司法取引」]

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昨年末、カルロス・ゴーン日産自動車元会長に国外逃亡され、本誌2月号に「『検事総長』の夢破れた特捜部長」と書かれた東京地検特捜部長の森本宏氏(52)。昭和の選挙違反を思い出させるような大規模な買収事件で、安倍晋三首相側近の河井克行前法相と妻の案里参院議員を逮捕、起訴したことで、名誉挽回を果たしたようだ。7月31日付で津地検検事正に異動するものの、1年もしないうちに東京へ戻り、再び検事総長への階段を駆け上がるかもしれない。検察関係者によると、ゴーン元会長の事件では、罪を認めるまで身柄拘束が続く日本の「人質司法」が国際的な批判を浴びたこともあり、東京地裁は再逮捕後の勾留延長を却下し、保釈に前向きだった。これに対し、森本氏は準備が万全ではなかった2件の会社法違反(特別背任)事件に着手し、保釈を阻止したり、保釈中に逮捕したりした。しかし、特捜部は全て起訴 ………

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