豪雨被災地を1年後に公務で訪れ宴会三昧。それでいて出世が早い不合理。
2020年8月号 POLITICS [経産省発]
「私は利他の心を説く仏教が好きで、中でも真言宗の開祖、空海の生き様にあこがれております」。講演でよくこのような話をしているのが、国会でも追及された「持続化給付金問題」の張本人、経済産業省中小企業庁長官の前田泰宏だ。今年6月12日、参議院本会議において、新型コロナウイルス対策として、32兆円という過去最大の補正予算が可決成立した。その過程で注目されたのが、一般社団法人サービスデザイン推進協議会に対して約769億円で持続化給付金事業が委託され、さらにその事業が約749億円で大手広告代理店の電通に丸投げで再委託された問題だった。国会では、同協議会の理事を務める元電通社員の平川健司と前田との癒着が疑われた。前田は、同省商務情報政策局担当の大臣官房審議官だった2017年から19年まで、親しくしていた民間企業の担当者を誘い、米テキサス州で開催される音楽や映画などの ………
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