「業績が悪くなるだろうから」という理由での社長交代は前代未聞。お家芸の内紛勃発か。
2020年8月号 BUSINESS
大成建設で不可解な社長交代劇があった。在任5年の村田誉之社長(66)が5月に「経営数値が目標を下回っている」と唐突に辞任を表明。だが、前期(2020年3月期)は増収増益で「過去2番目の高収益決算」。業績が下降するのは今期(21年3月期)という。結果責任を負うのは経営トップの宿命だが「予想段階の業績悪化で辞任する例は聞いたことがない」(ベテランのアナリスト)。ここ数年、同社は山内隆司会長(74)のワンマン色が強まっており、業界関係者の間では「大成さんお得意の内紛勃発では」との憶測も飛び交っている。「執行部門の長としてけじめをつけて辞任する」5月13日にオンライン形式で開かれた記者会見。村田の辞任の弁は開き直ったかのように妙に歯切れが良かった。
現行の中期経営計画(中計、19年3月期から3年間、連結ベース)の最終年度(21年3月期)の数値目標は売上高が1兆8700億円 ………
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