マスコミにフェイクまがいの情報を流し、現場や顧客に迷惑をかける。生保協会長のやることか。
2020年8月号 BUSINESS
生保業界が揺れている。震源地は明治安田生命だ。7月17日に根岸秋男社長(61)が生命保険協会長に就任したが、「嫌な予感しかない」(生保幹部)といった声が続出。業界をまとめる能力がないどころか、「荒らし屋」のような存在だからだ。「こんなに情報管理がグダグダな業界はない。これだから生保は金融の中で格が低いんだ」。関係者によると、金融庁幹部は明治安田の「失策」について周囲にこうブチ切れたという。何が起きたのか。業界は乗り合い代理店への過剰なインセンティブ報酬の適正化を進めており、生保協会ガイドライン(GL)改正に動いていた。だが6月中旬に協会傘下の業務企画部会で明治安田が配った資料が波紋を呼んだ。「金融庁監督局保険課担当官」名義で「協会GLの見直しをお願いしたい」と明記。生保が代理店を接待する表彰や研修について「NGリスト」まで作り、ビジネスクラスやグリ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。