勝訴判決も「隠す」オリンパス

疑惑追及社員の左遷は不当と訴えた社内弁護士が敗訴。ハチのムサシは死んだのか?

2020年8月号 BUSINESS

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「主文、原告の請求をいずれも棄却する」7月2日午後1時15分、東京地裁525号法廷で、ある民事裁判の判決が言い渡された。オリンパス深圳工場での贈賄疑惑を究明しようとした幹部社員が左遷されたのは公益通報者保護法に違反し、これに非を鳴らした原告の社内弁護士が会社のメールサーバーにアクセスできなくされたのはパワーハラスメントであるなどとして、オリンパスとその役員らに損害賠償を求めた裁判である。原告は本誌にも度々登場した榊原拓紀弁護士。オリンパス法務部に勤めながらオリンパスを訴えた弁護士である。被告はオリンパスと同社の幹部社員2名だった。新型コロナウイルスの流行が影響したために言い渡しは2カ月半ほど遅れ、関係者が気を揉んだ裁判だった。しかし裁判官は主文だけを読み上げると、黒い法服を翻してさっさと退廷してしまった。判決理由には一言も触れず、開廷から閉廷まで ………

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