時の権力者に媚びを売って擦り寄り、用がなくなると簡単に捨て去る非情と不実。「豊洲」も「五輪」も踏み台。
2020年7月号 DEEP [女性初宰相の野望]
「宿敵」の自民党東京都連が、候補者を立てられずに事実上の推薦に回り、再選間違いなしの小池百合子都知事が、政治家としての立ち位置の巧さを見せつけたのが、新型コロナウイルス騒動だった。3月23日の記者会見で、「ロックダウン(都市封鎖)」という言葉を使って都民に衝撃を与え、緊急事態宣言を急げと安倍晋三首相に迫り、宣言を出し渋る官邸との対立構図に持って行った。4月7日、ようやく安倍首相は発令するが、今度は業界の意を受けて休業要請の業種を絞りたい西村康稔経済再生担当相とバトルとなり、感染症と闘う知事を印象付けた。希望の党を立ち上げたものの、2017年10月の総選挙で惨敗。党は解党され、小池ブームは去り、「小池劇場」が再び幕を開けることはないかと思われた。だが、乱世に存在感を発揮する人である。コロナ禍に再登場して見せつけた指導力で、7月5日投開票の都知事選で圧 ………
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