公共駐車場の管理を任せていた自治体は大慌て。胡坐をかいていて損失を被ったところも。
2020年7月号 POLITICS
90歳超の理事長をはじめとした旧建設省OBが理事に並び、全国各地の自治体から駅前駐車場などの管理を任された天下り法人が、今年3月に破産した。年間数千万円が入るはずの自治体は大慌て。市民オンブズマンが対応の遅れで損害が生じたと、監査請求を経て、損害賠償訴訟を起こす動きも出ている。破産したのは東京都港区西新橋2丁目の一般社団法人日本駐車場工学研究会(一瀬哲雄理事長、日駐研)。1966年に社団法人として設立された。民間調査会社によると一瀬氏は1929年生まれで、大卒後に旧建設省に入り、64年に街路課長補佐に就いた。日本道路公団を経て72年に日駐研の常務理事、78年に理事長に就任したという。2013年の一般社団法人への改組後も理事長を続けてきた。一瀬氏を含めた9人の理事のうち4人が旧建設省出身とされ、2大学の名誉教授とゼネコン出身者とされる理事もいる。登記簿に名前が残る ………
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