背徳の「アカハラ訴訟」東京神学大の暗部

教育の基本に悖る「学部止まり」なる制度の裏には、私学助成金目当ての入学者水増しの疑いも。

2020年7月号 DEEP

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東京神学大学のハラスメント問題が泥沼化している。大学院進学を巡り一部教授から嫌がらせを受けたとする元学生が今年に入り芳賀力学長らに対し2件目となる裁判を起こしたのだ。同大学はプロテスタント系で最大勢力を誇る日本基督教団(信徒約17万人)の神学校。かつて40年にもわたって続いた紛争を引きずる教団政治とも絡み合い、事態は複雑さを増している。東京都三鷹市にキャンパスを置く東神大は全国最小規模の大学だ。3年次からの社会人編入が中心の学部定員は77人。大学院を合わせても学生数は150人に満たない。もっとも、学長は大学院修了生を各地の教会に牧師として派遣する事実上の人事権を持っており、当然ながら教団内では屹立した存在だ。

教授が早期退学促す背徳

今回の問題が起きたのは2016年に遡る。その年4月、渡邉憲英氏はそれまで勤めていた会社を辞め牧師への道を志し東神大に編入学した。ところがわずか3 ………

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