ズーム「上座はどっち」で大騒ぎ

新型コロナ蔓延の徒花で終わるのか、政府が求める「新しい生活様式」の主役となるのか。

2020年7月号 BUSINESS

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パソコンの大型モニターに、60代後半から80代と思われる、25人の高齢者の嬉しそうな顔がタイル状に並ぶ。リタイアした向学心溢れる高齢者が集まるある朝食を囲む勉強会が設けた、ビデオ会議システム「ズーム」によるミーティングの様子だ。この勉強会、コロナ禍以前は週に1回、都内ホテルのラウンジで、三密状態で行われていた。現下の状況でオンラインへの移行を余儀なくされたわけだが、パソコンに不慣れな高齢メンツが揃っているだけに、1時間の会合中、最初の30分間は「音がでない」「画像が映らない」などと大騒ぎ。しまいには、余計な操作を行って、自分のパソコンのプライベートな画面を全員に晒す者まで現れた。ただ、最終的には、ほぼ全員が無事に参加することができ、冒頭で紹介した満足げな表情で、次回会合の予定を話し合って終会となった。オンラインのミーティングとは無縁だった老人達が ………

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