「東電会長」投げ出した「偽ラストマン」川村隆

『私の履歴書』を含めて同工異曲の自賛礼賛本が3冊も。広報部監修のヨイショ本が多すぎる。

2020年7月号 BUSINESS

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川村隆(80)は結局のところ、何もしなかった。日立製作所の社長や会長を経て、東京電力ホールディングスの会長に三顧の礼を持って迎えられたが、ただ無為に3年間送っただけであった。学校秀才でエリート意識の強い川村は、自身が泥をかぶるような度胸はない。だから結局、何もやらなかった。川村隆は2017年、JFEホールディングス出身の数土文夫の後任として東電ホールディングス会長に就任した。その前年の16年10月、まだ日立製作所の名誉会長だった川村は、経済産業省が設けた「東京電力改革・1F問題委員会」(通称東電委員会)の委員に就任している。「1F」とは爆発事故がおきた福島第一原発のことをいう。あの惨事を前提に被災者救済と、メルトダウンした原発の廃炉、そして柏崎刈羽原発の再稼働による原子力再建をどう進めるか、つまり東電をどう再建するかという有識者会議である。東電に原発を納 ………

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