官邸サイバー対策の「怪」トレンドマイクロ

ハッカーに破られた三菱電機が使っていた対策ソフトの会社が内閣官房や警察官僚に接近中。

2020年7月号 BUSINESS [甘過ぎる日本]

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ホンダの社内のコンピューターシステムがサイバー攻撃で6月8日に突如ダウンした。社員のパソコンの利用を停止して復旧にあたっているが10日時点で米オハイオ工場など4拠点が止まったままだ。ハッカーの動向に詳しい研究者の中には、「『エカンズ』と呼ばれる集団によるサイバー攻撃」と指摘する声もある。米国では製薬企業がサイバー攻撃を受け、工場の生産ラインが止まった例がある。仮想敵国の主要企業にサイバー攻撃を仕掛けることで、社会インフラに影響を及ぼし、当該国の経済力を落としていくことが、「21世紀の新たな戦争の形」と世界では認識されつつある。そうした中、米国はサイバー攻撃を武力行使の前段階と位置づけ、セキュリティー基準を国家戦略として強化している。しかし、日本は、官民ともに対応が手ぬるい。その間隙を突くような事件が起こった。三菱電機は6月1日、杉山武史社長が報 ………

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