「黒川」産経・飯塚社長にテロルの硝煙

「正論」路線を切り捨て、人間の尊厳を冒瀆する過酷なリストラ。反知性主義の「産経のトランプ」は身を引くべきだ。

2020年7月号 BUSINESS [産経のトランプ]

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スナイパーの放った銃弾は一発で東京高検の黒川弘務検事長を仕留め、産経新聞社会部記者の河合龍一と大竹直樹に致命傷を負わせた。週刊文春5月28日号は、黒川が大竹の自宅で賭け麻雀に興じていたことを暴き、世は「文春砲」の破壊力に喝采したが、実はその陰に隠れて引き金をひいたテロリストがいる。放った銃弾は、この3人とは別の、もう一人の男の首筋をかすめた。産経新聞社長、飯塚浩彦(63)である。週刊文春は、安倍晋三首相が検事総長に据えようとしてきた黒川が、河合、大竹、そして朝日新聞社の大島大輔経営企画室副室長と賭け麻雀をし、産経が用意したハイヤーで黒川をその自宅まで送り届けていたことを暴露した。コロナウイルスの感染拡大に伴って、政府は外出自粛を要請していたのに、政府要人が密閉、密集、密室の「3密」下で6時間半も産経の記者らと雀卓を囲んでいた。黒川は自身の人事が ………

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