新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されれば、国会会期中の逮捕許諾請求もあり得る。
2020年6月号 DEEP
安倍政権から「黒川弘務東京高検検事長を次の検事総長にする」と通告され、無理筋の定年(勤務)延長を断行させられた法務・検察。さらに無理筋を合法化する「検察庁法改悪案」まで国会で審議中だが、コケにされてきた稲田伸夫検事総長が安倍晋三首相側近の河井克行前法相を立件することで、政権に牙を剥く可能性が出てきた。検察関係者によると、法務省幹部は昨年11月、稲田氏の意向を受け、今年1月初旬に翌2月7日限りで定年(63歳)の黒川氏を一足早く依願退官させ、後任に次の検事総長含みで林真琴名古屋高検検事長を充てる人事案を首相官邸に持ち込んだ。しかしその際、官邸側からは黒川氏を次の検事総長で処遇するという政権の方針をはっきり伝えられたという。
検事総長はおおむね任期2年で交代し、2018年7月に就任した稲田氏の任期は今年7月ごろまで。法務省は官邸の方針に従い、黒川検事総長 ………
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