コロナ禍 「無極化世界」の動乱

貿易戦争や先端テクノロジー競争に端を発した米中の覇権争いは、コロナウイルスの「無差別攻撃」で一段と激化した。

2020年6月号 POLITICS

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新型コロナウイルスが猖獗を極めている。人類を無差別攻撃する「見えない敵」との戦いは世界大動乱「銃声なき第三次大戦」の様相を呈している。経済分野では、サプライチェーンや物流・人的往来の国際輸送路が寸断され、グローバル化が逆回転を始めた。動乱収束には「人類対ウイルス」の構図の中で、いかに連帯・協調するかが問われるが、自他ともに認める主導国家は見当たらない。「無極化」世界との遭遇――。中国国家主席・習近平は独りよがりの「勝者」シナリオを推進、「米国第一主義」で生じた隙間や欧州の亀裂に乗じて自由民主主義陣営の分断を図っている。一方、中国と敵対関係を強める米大統領トランプは、11月の大統領選投票日から逆算して身勝手な「再選」シナリオを思い描く。彷徨する「無極化世界」の実態と行方を読み解く。

「銃声なき第三次世界大戦」の様相

国際政治論の泰斗リチャード・ハース(米外交問題評議会会長) ………

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