警視庁が東京都教職員互助会の「裏金」にメス

昨年末、東京・御茶ノ水の「三楽病院」を運営する某公益社団法人を家宅捜査。幹部の事情聴取が繰り返されている。

2020年5月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

昨年11月頃、JR御茶ノ水駅近くで「三楽病院」を運営する公益社団法人「東京都教職員互助会」が警視庁による家宅捜索を受けた。段ボール30箱ほどの資料が押収され、幹部は何度も事情聴取されているという。どうやら背景には病院建て替えを巡る都庁と生え抜き幹部・医師との間の暗闘があるらしい。互助会の歴史は古く、発足は1919年。天皇の下賜金も得て病院ができたのは33年だ。戦後は年金事業などにも手を広げ、昨年度末の資産規模は1452億円。メンタル面で重圧を受けがちな教員のため精神科も備える病院は270床を数える。それを柱とする経常収益は2018年度で129億円だ。内紛が表面化したのは昨年4月下旬。総務局次長などを歴任し都庁から天下っていた中村長年理事長(現在、東京都職員信用組合専務理事)が解任されたのである。関係者によると、理由は内規違反。派遣会社から来ていた女性職員数人が会 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。