大阪ガスが関電を呑み込む

背中を押したのはグレタ・トゥンベリさん。「再エネ200万kW」目指し、新事業展開。

2020年5月号 BUSINESS

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スウェーデンの若き環境活動家、グレタ・トゥンベリさんが遠く離れた日本の大阪に本拠を構える大阪ガスの背中を押した。グレタさんは温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)を排出する化石燃料の利用を厳しく批判し、世界中の若者や環境問題に関心を寄せる幅広い層から支持を得ている。現在はCO2排出量が特に多い石炭がターゲットだが、いずれLNG(液化天然ガス)に牙を剥くのは必至。先手を打ち、大ガスは3月30日、ウエストホールディングス(広島市)と再生可能エネルギーに関する新規事業で覚書を交わし、提携した。大ガスは国内外で2030年までに100万キロワットの再生可能エネルギー電源を開発・取得する計画だった。本荘武宏社長はさらに200万キロワットへの上方修正を示唆する。原子力発電所2基分に相当する電源だ。自社保有の再エネ設備拡充を進めてきたが、今後は社外からの調達や連携を強める。115万キ ………

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