初公判で「交通死亡事故は乗っていたレクサスの不具合」などと、過去の栄光に泥を塗る荒唐無稽の反論。
2020年4月号 DEEP
数々の事件捜査で名を馳せた元東京地検特捜部長の石川達紘弁護士(80)が2月17日、初めて被告人として法廷に立った。「天地神明に誓って、アクセルを踏んだことはありません」。起訴された交通死亡事故は乗っていたレクサスの不具合だとして無罪を主張したが、事件の筋読みに定評があった石川氏にしては「無理筋」との声が上がっている。石川氏は1939年、神奈川県で生まれ、山口県大和町(現光市)で育った。山口県立下松工業高校から中央大学法学部へ進み、司法試験に合格した。検事任官は65年(司法修習17期)。「高校教師から『優秀だから大学へ進学すべきだ』と助言され、一念発起したと聞いている。工業高校出身の検事は、76年のロッキード事件で田中角栄元首相を連行した松田昇氏と石川氏くらいでは」と検察関係者。
石川氏はそのロッキード事件で、贈賄側の全日空副社長から自白を引き出し、頭 ………
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