コロナ対策への初動失敗を機に党内の空気が一変。「この政権のやり方では持たない。終わりが早まっている」(党重鎮)
2020年4月号 POLITICS [もはや「選手交代」]
安倍政権の終わり方は、腹痛で放り出した第1次政権の時(2007年)よりも悲惨な結末になりそうだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による東京五輪中止となれば、売りモノだった「危機管理」の破局的失敗となり、退陣は不可避。政権最大の「負のレガシー(遺産)」として歴史に刻まれる。3月に入ってアジアから欧州・米大陸へ急速に広がり、11日には世界保健機関(WHO)がパンデミックとみなすと表明した。長期政権は今、悪夢に向けて急速に坂道を転がり落ちている。五輪中止による国際的信用の失墜は計り知れない。夏季五輪は過去に3回、戦争で中止に追い込まれているが、感染症では初めて。02年ソルトレークシティー冬季五輪でインフルエンザが広がり、16年リオデジャネイロ夏季大会でジカ熱への不安から一部アスリートが参加を辞退したことはあったが、いずれもエピソードのレベルで ………
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