答弁を二転三転させる一方、野党の追及にすぐ向きになる。意味不明の答弁もあり、本当に弁護士なのか。
2020年4月号 POLITICS
黒川弘務東京高検検事長の定年延長(国家公務員法上は勤務延長)を巡る国会論戦では、答弁を二転三転させる一方、野党の追及にすぐ向きになる森雅子法相の醜態が際立つ。意味不明な内容の答弁をしたこともあり、その能力と資質に首をかしげる人は多いとみられる。検察庁法で検事総長以外の検察官は63歳で退官と定められているが、黒川氏は1月31日の閣議決定で、国家公務員法に基づき、2月7日の定年が半年延長された。検察官の定年延長は例がなく、国会で質問が相次ぐ。森氏がこの問題で初めて答弁に立った2月3日の衆院予算委員会。「検察庁法は国家公務員法の特別法に当たる特別法に書いてないこと(定年延長)は一般法の国家公務員法が適用される」と説明。定年延長は「重大かつ複雑、困難な事件の捜査・公判に対応するため、黒川氏の指揮監督が不可欠と判断した。私が閣議請議(首相に閣議にかけるよ ………
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