器にあらざる石井準一が「参院賢人会」潰し

売られた喧嘩は、何もなしで終わることはない。細田派幹部は「チンピラのやり方だ」と不快感を隠さない。

2020年4月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

参院自民党が揺れている。2月に起きた「賢人会事件」がきっかけだ。麻生派のベテラン、武見敬三が岸田派の林芳正に声をかけて勉強会を企画した。「参院として存在感を発揮する」と意気込み「参院賢人会」と名付けた。橋本聖子、鶴保庸介ら武見と議員歴が近い議員が名を連ね、初会合の時期まで決まっていた。これに待ったをかけたのが元参院議員会長、竹下派の青木幹雄である。特に気に入らなかったのは、衆院への鞍替えをもくろむ林が勉強会の会長を務めること。「参院愛」の強い青木には承服しかねた。青木の部下で同じ竹下派の参院幹事長代理、石井準一(62)がさらに乗じた。賢人会のメンバーに竹下派が入っていないとみるや、派閥間抗争の舞台に仕立てた。勉強会は武見個人ではなく、麻生派の大家敏志らによる組織的画策と断定。竹下派総会では「麻生派が仕掛け、竹下派主導の参院を変えたい細田・ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。