「オヨの溝」にハマった孫正義

ウィーワークやオヨは、世界的なカネ余りが生んだ不動産バブルの「落とし子」。過大評価と言う外ない。

2020年4月号 BUSINESS [演奏者から指揮者へ]

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「投資家」孫正義に逆風が吹いている。シェアオフィスの「ウィーワーク 」に続き、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の最重要投資先の一つ、インドの格安ホテルチェーン「OYO(オヨ)ホテルズアンドルームズ」が苦境に陥った。サウジアラビアでは原油価格が大暴落。SVFのパートナーである盟友ムハンマド皇太子が窮地に立たされている。このままコロナウイルス禍が続けば、頼みの綱のアリババ・グループの失速も懸念される。かかる未曽有の危機を乗り切れるか。2月12日に行われたソフトバンクグループ(SBG)の決算説明会で、筆者は孫と論争を繰り広げた。きっかけは、彼が発した次の一言だった。「SBGという会社を営業利益ではなく株主価値で評価するのが正しい。SBGは投資会社であり、事業会社ではない。したがって営業利益は忘れていい数字である」この日、孫は説明会の冒頭で「潮目が変わった ………

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