ファーウェイ巡る英米諜報「大バトル」

米国家安全保障局は「ファイブアイズ」が崩壊の危機に晒されると主張したが、ジョンソン首相はどこ吹く風。

2020年3月号 GLOBAL [ガラパゴス化する「日米」]

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英国は2020年1月31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)、EUを離脱した。直前の1月28日、英国政府は正式に次世代通信ネットワーク5Gへのファーウェイの参入を容認する決定を行った。翌1月29日にはEUも続いた。米国のファーウェイ包囲網は崩壊、今や排除に同調するのは日本、オーストラリア、ベトナムだけとなった。「ガラパゴス化するのは日米だ」との指摘が現実のものとなりつつある。ファーウェイ容認の立役者ボリス・ジョンソン首相は国家安全保障会議(NSC)のあと、「英国民が最高の技術を享受することは死活的に重要で、政府は同盟国との安全保障協力を危険にさらすことはない」と議会で強調した。しかし決定に至るまでには、米国家安全保障局(NSA)と英情報機関MI5(Military Intelligence 5)の間で、長く激しいバトルが繰り広げられていた。

英MI5長官が「圧力に不快感」

昨年12月5日、ボリス・ジョンソン英首相がテレビで ………

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