りそな東の「猿真似」人事

大幅な若返りではない。旧協和、旧大和を根絶やしにし、「東一強」を築いただけだ。

2020年3月号 BUSINESS

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先行報道をした日本経済新聞は「大手行初の平成入行トップ」などと大幅な若返りを盛んに持ち上げたが、実態は数年がかりで完成した院政でしかない。

「次は大和から」を反故

りそなホールディングス(HD)は4月1日付で南昌宏が社長に昇格し、傘下のりそな銀行社長には岩永省一、埼玉りそな銀行社長には福岡聡がそれぞれ就くと発表した。いずれも平成元年入行だ。2003年に実質国有化されたりそなHDで最初の社長になったのは旧埼玉銀行に入行した川田憲治で、続く水田廣行は旧協和銀行出身、その次の檜垣誠司は旧大和銀行に入った。檜垣の跡を襲って55歳で社長になった東和浩は旧埼玉出身。旧行の慣習に従えば次は旧協和の順番ということになるが、「旧協和にはこれという人材がいない」(りそなOB)。このため旧大和出身で元りそな銀行副社長の廣冨靖以(現共英製鋼社長)やりそな銀行副会長の池田博之らは、東に幾度となく「 ………

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