菅抜き「安倍4選」の狼煙

「トランプ再選」有力の形勢になったら、安倍続投の流れが加速する。菅氏の立場は微妙。事実上の「失脚」も。

2020年3月号 POLITICS [崖っぷちの菅義偉]

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昨年8月28日、東京・内幸町の帝国ホテル。3つある1千人収容可能な大宴会場の1つ「富士の間」で、政官財セレブたちの昼食勉強会が開かれた。講師は、加藤勝信自民党総務会長(当時)。参加者は約120人。広々としつらえられた宴席に、本誌が入手した出席者リストによると、官界は財務・経産・厚労・総務・内閣・金融各府省庁の元事務次官・有力局長がずらりと並び、財務省は現役局長の名も見える。政界は衆院議員の薗浦健太郎首相補佐官(当時)ほか。民間も名だたる大会社の元会長らそうそうたる顔ぶれが連なる。午前11時半から30分で食事を済ませ、加藤氏が40分講演した後は、午後1時まで20分間「お名刺交換」タイムという興味深い設営だ。講演の演題は特にない。立派な方々とお近づきになることが目的で、中身はあまり関係ないのだろう。実際、安倍晋三首相の腹心中の腹心である加藤氏は、2週間後の内 ………

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