秋元康氏のダメ出しを受け、プログラマーが試行錯誤で歌声に魂が入れたという。どこが「人工知能(AI)」なのか?
2020年3月号 DEEP
AI(人工知能)で蘇った美空ひばりに冒瀆論争が持ち上がっている。「AI美空ひばり」は、NHK、ヤマハ、日本コロムビアによる共同プロジェクト。関係各所に遺された膨大な音源や映像をもとに、合成音声による歌声とCG動画により美空ひばりを完全再現しようというものだ。このプロジェクトのために、『あれから』と題した新曲の作詞を秋元康が手掛けるという力の入れよう。作曲は、佐藤嘉風という1981年生まれのシンガー・ソングライターを抜擢。美空ひばりの生前最後の楽曲『川の流れのように』以来の「新曲」という触れ込みで、2019年末に日本コロムビアがCDと配信で販売を開始した。このAI美空ひばりは、19年9月29日放送の『NHKスペシャル AIでよみがえる美空ひばり』の番組企画として制作された。ただ、論争の発火点となったのは、12月31日放送の第70回NHK紅白歌合戦。CG映像の美空ひばりが出場しこの ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。