台湾蔡政権「待ち受ける」内憂外患

大陸なしでは生きていけぬのに、選挙で「反中カード」を切りまくり再選を果たした。軌道修正は可能だろうか。

2020年3月号 GLOBAL [ 「大陸周辺」の悲哀]

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蔡英文台湾総統が1月11日、1996年総統直接選挙導入以来初めて得票数800万票を超える“歴史的大勝”で再選を果たし、立法院(議会)でも過半数を獲得し。“完全執政”を維持した。しかし、5月20日にスタートする第2期政権はこれまで以上の内憂外患を抱えながら多難な舵取りを余儀なくされる。それは崖っぷちに立たされていた蔡英文を救った対中関係であることは言をまたない。台湾時間1月11日午後9時過ぎ、蔡英文は民進党本部前で勝利を宣言した。しかし、勝利に沸く支持者とは対照的に蔡の勝利宣言には選挙戦で見せた興奮も前回2016年の高揚感も全く感じさせなかった。「皆さんに保証します。勝利によって反省を忘れないことを。この4年、我々は実績を残しました。しかし、足らなかったところもある。台湾人民は我々にもう4年の時間を与えることを望んでくれました。我々は足らなかった点、間に合わなかった ………

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