英「シンガポール化計画」の真実味

多方面で規制が強いEUを反面教師に徹底的な規制緩和に挑む。移民には厳しく。

2020年3月号 GLOBAL

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英国のフィリップ・ハモンド元財務大臣が2017年、英国が欧州連合(EU)を離脱した後「シンガポールのような規制緩和」を目指すことになるかもしれないと話すと、その発言に飛びついたのが国内の「離脱強硬派」だった。以来、「テムズ川のシンガポール」は離脱後の英国のあるべき姿としてひんぱんに取り上げられるようになった。ただ、構想は具体的な行動計画ではなく、離脱強硬派のスローガンにすぎない。ひとたびEUの制約から逃れたら、国を近代化し、新たな地政学的な役割を担う国になる、という誓約のようなものだ。離脱に反対する「残留派」は、シンガポールモデルを踏襲すれば、英国はタックスヘイブン化し、EUという細かく規制された市場のすぐ隣で、規制の緩い、無秩序な経済圏として存在することになる、と反対する。しかも、シンガポールは税金を逃れたい人が好む無規制の天国ではなく、政府と経 ………

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