政策より自己PR。「北海道150年」記念事業に公金を使った選挙活動との怨嗟の声。
2020年3月号 LIFE
日本映画界のドン・故岡田茂の長男で、東映グループや映連の会長を務める岡田裕介が、おかんむりという。イベント経費の未払い騒動に巻き込まれた。しかも、相手が地方自治体というのだから、耳を疑う。2018年2月5日夕、厳寒の札幌で「キタデミー賞」なる聞き慣れない賞の授与式があった。地元企業の幹部や道議会議員、一般市民ら2千人弱が、大通公園隣の文化ホールに呼び集められた。この年は「明治150年」に当たり、政府は首相の安倍晋三が出席する式典をはじめ、多彩な催しで祝った。明治政府のもと、蝦夷地から名を改めた北海道にとっても節目の年。道庁のかけ声で「北海道150年」の記念事業が繰り広げられた。くだんのキタデミー賞も、その一つ。タイトルで察しがつく方もあろうが、あのアカデミー賞を模して、人物や歌謡曲、名勝など「北海道ゆかりのあれこれ」を表彰した。
例えば主演女優賞は ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。