WWFの仮面の下 ブラジル大統領とディカプリオが醜争

ボルソナロ大統領が環境保護活動家のディカプリオを名指しで非難。「放火NGO」の背後にWWF。

2020年3月号 GLOBAL

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南米アマゾンの熱帯雨林で2019年8月、大規模火災が多発して大きなニュースとなったが、ボルソナロ大統領が同年11月、「NGOが森に放火した証拠があり、この団体にハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオが資金提供していた」と爆弾発言したことで、世界中が騒然となった。一見、世界的な大物俳優に荒唐無稽な攻撃を仕掛けた大統領が世界中からの非難を浴びて潰されそうだが、ブラジル国民の大半は大統領を熱く支持している。20年1月22日に公表された世論調査では、大統領の支持率は47・8%ときわめて高水準。その理由は、国民の多くがボルソナロ政権の腐敗との戦い、経済活性化、治安向上の実績を支持するうえ、同国最大の資産といえるアマゾンの支配権を外国人に奪われかねないという大統領のナショナリズムに共鳴しているためだ。国民の多くは、アマゾンには膨大な金やニオブなどの鉱物資源が眠って ………

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