がん「寛解」中西経団連が猛烈「エンゲージメント」

1カ月半で国外出張3回--。あまりの過密日程に体調を気遣う周囲の心配をよそに、世界中を飛び回る。

2020年3月号 BUSINESS

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今年の春闘で経団連が企業を成長させる原動力とぶち上げたのが「エンゲージメント」。仕事へのやる気と解されるこの言葉をいま、最も体現するのが、誰あろう中西宏明会長(73)。がん「寛解(かんかい)」後、周囲の心配をよそに世界中を飛び回る。完治とはいえないが、がんの病状が治まっている状態を指す「寛解」――。昨年11月末に主治医からそのお墨付きを得た中西経団連会長は、リンパ腫の療養から復帰後も封印していた国外出張を満を持して再開。その後の働きぶりたるや、猛烈そのものだ。

シニア世代の仕事観を代弁

まずは、日立製作所の会長として、12月中旬にスイス・チューリッヒで開いた取締役会で試運転。年が明けてからは、1月下旬に同じスイスで開いた世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席、休む間もなく2月上旬には米ワシントンで日米欧の経済界首脳が集うビジネス版サミット(B7)に参加と、文 ………

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