「火宅の人」重光武雄の末路哀れ

「こんな寂しいところに……」。生まれ故郷に埋葬されたロッテ創業者の墓はひどく見すぼらしい。

2020年3月号 DEEP

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3日3晩にわたる弔いの儀式を終えた1月22日朝、ロッテ創業者・重光武雄氏の亡骸を運ぶ車列はソウル市内にそびえ立つロッテワールドタワーを周回すると韓国南東部の蔚山(ウルサン)へと向かった。故郷に埋葬するためだ。しかし直前、行き先は変更されていた。6年越しのお家騒動や朴政権汚職を巡る執行猶予付き有罪判決をものともせず巨大財閥を牛耳り続ける次男・昭夫氏側の横やりだったとされる。「こんな寂しいところに……」昭夫氏による追放後、武雄氏を頼った長男・宏之氏はそう感じたという。大きな土饅頭のような韓国独特の封墳の脇に6行ほどのハングルが刻まれた石碑――。が、雑木林を切り開いた周囲は整地も行き届かず、冬枯れしたブロック状の芝が無造作に放り置かれたままだ。この後、5m四方ほどの囲いが設けられるそうだが、立志伝中の富豪にしてはひどく質素だ。当初、親族は他の財閥経営者に ………

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