村上がなお睨む「レオパレス」

用心棒は不発、企画担当役員はやる気なし。次の「元寇」に備えなし。危機が続く。

2020年3月号 BUSINESS

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村上世彰に土俵際まで追い詰められたレオパレス21。2月27日の臨時株主総会で取締役10人全員が解任されるという悪夢はかなり現実味があったが、1月に入って村上が株主提案を取り下げるという神風が吹き、危うく難を逃れた。この間、レオパレスが村上の攻勢に防戦一方だったのは、外から招き入れた用心棒と銀行出身の取締役がほとんど機能しなかったからだ。

「期待外れもいいところ」

レオパレスの施工不良問題は2018年春にテレビ東京「ガイアの夜明け」が報じて明らかになった。番組では一部の物件に界壁がないことなどを伝えた。その後、問題は広がる一方となり、昨年5月には創業家一族の深山英世が社長を引責辞任したが、新経営陣となっても物件改修工事の大幅な遅れや業績下方修正などの悪材料が出続けた。村上が登場したのは19年3月期の予想を最大400憶円の赤字と下方修正した昨年2月ごろだった。株価暴落後に株式を買い集 ………

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