熱を帯びる攻防戦。村上の前に立ちはだかるは、因縁浅からぬ「西村あさひ」の太田洋弁護士。
2020年3月号 BUSINESS
このところハイテンションぶりが際立つ「生涯投資家」こと村上世彰氏。電子部品商社エクセルには会社解体スキームを飲ませ、施工不良問題で揺れるレオパレス21には全役員解任の株主提案を一時突き付けた。そんな中、熱を帯びているのが東芝機械を巡る攻防戦だ。有事対応型の買収防衛策が繰り出されたことで注目されるが、会社側の用心棒を務めるのは西村あさひ法律事務所の太田洋弁護士。日経新聞の人気ランキングで常に上位を占める有力弁護士だ。じつは、村上氏と太田氏との間には浅からぬ因縁がある。話は5年前に遡る。 インサイダー事件に問われた村上氏が株の世界に舞い戻ったのは2012年頃。株価純資産倍率(PBR)の低い銘柄を漁るアクティビストぶりは健在で、アコーディア・ゴルフや鴻池運輸に対し株主還元を迫っていった。続く標的は自動車部品メーカーのヨロズだった。
「僕、筆頭株主です ………
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