「菅vs今井・北村」官邸の暗闘

官邸内で今、陰湿な内紛が展開されている。政権の終わり方を巡る思惑の違いから、側近たちが「毒針」を放っているのだ。

2020年2月号 POLITICS [無言の君命]

  • はてなブックマークに追加

長すぎた権力は傲り、緩み、腐る。森友・加計学園問題、「桜を見る会」問題、IR(カジノなど統合型リゾート)汚職……。8年目に突入した安倍政権も、明らかに権力腐敗の法則にはまっている。強すぎた権力の逃れられないもう一つの宿命、それは権力中枢の抗争、すなわち仲間割れだ。政権末期の安倍官邸内でも今、陰湿な内紛が展開されている。結束が固いと言われてきた安倍晋三首相の側近たちが、政権の終わり方を巡る思惑の違いから、それぞれの生き残りを掛けて暗闘を演じているからだ。昨年9月の内閣改造・自民党役員人事の後、政権とその周辺でスキャンダルが続発した。初入閣から1カ月余りで、菅原一秀前経済産業相と河井克行前法相が相次ぎ辞任。「桜を見る会」問題、IR汚職で10年ぶりの国会議員逮捕、日本郵政の鈴木康雄・上級副社長(元総務事務次官)に対する行政処分の情報漏洩で前総務事務次官 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。